ウオーキングは認知症の予防に効果

●ウオーキングは認知症の予防に効果

こんにちは、若林です。

日本は65歳以上の4人に1人が認知症かその予備軍と言われる時代になってきましたが、高齢者でも元気なお年寄りがいます。

そういう人がなぜ元気な状態になっているか特集したテレビ番組を見ると、元気な人は足腰が丈夫な人が多いようです。

カナダで行われたある研究では、5年間に4500人以上の男女の追跡調査を行い、生活習慣を分析したところ、

通常の歩行しかしていない人に比べ、ウオーキングなどの運動習慣が週3日以上ある人は、アルツハイマー病のリスクが半分だったという結果が出ています。

東京都健康長寿医療センター研究所では、歩幅と認知症の関係について研究しました。群馬県と新潟県に住む70歳以上の660人を対象に、生活ぶりや身体機能を調べ、歩幅を「広い」「普通」「せまい」の3つのグループにわけて分析しました。

すると、歩幅がせまいグループは、広いグループに比べ、認知機能が低下するリスクが3.4倍高いことがわかった。さらに女性だけでくらべると、その差は5.8倍になりました。

アメリカの医師会がアルツハイマー病のある高齢者に、周3回、50分ずつウオーキングしてもらったところ、6ヶ月後には認知症の改善が見られました。

信州大学のスポーツ医学講座の能勢博教授は、インターバル速歩をすることで、がん・認知症などの予防にも効果があると言われています。

インターバル速歩の基本は、キツイと感じる”早歩き”と”のんびり歩き”を3分ずつ交互に繰り返すというウォーキング方法です。

1日で10分、週1時間以上くらいの運動量で続けるやり方でOKです。歩いた後、30分以内に牛乳を飲むと免疫力も高まるそうです。

そして、頭や心や体をヒーリングすることは、認知症の予防や症状改善に効果があります。

認知症の症状改善体験談

柔らかい食べ物は脳の老化を早める

●柔らかい食べ物は脳の老化を早める

こんにちは、若林です。

日本でも食生活の欧米化が進んできて、あまり噛まないでもたべられるものが増えてきました。

そして、噛みごたえのある食べ物が少なくなってきて、食事は圧倒的にやわらかいものが増えてきました。

あまり噛まなくてもいい柔らかい食べ物ばかり食べていると、脳の老化が促進されるということがラットを使った実験でわかってきました。

離乳直後からラットにやわらかいエサを与え続け、その脳を調べたところ、次のようなことがわかりました。

・海馬と大脳頭頂皮質のシナプスの形成の減少

・空間認知能力の低下

・海馬の玄関口である歯状回という部分にある顆粒細胞(神経細胞)が新しく生まれる能力が低下

老化期のマウスや噛めない状態のラットでも同じ現象が起きることが判明しました。

つまり、やわらかい食事を続けていると、年齢とは関係なく、海馬の神経細胞が新しく生まれるのが抑制され、空間認知能力も低下し、脳の老化が促進されるのです。

そして、硬い食べ物を食べても脳の活性化につながらないことも次のような実験でわかりました。

通常市販されているよりはるかに硬いガムベースを被験者に噛んでもらい脳の活性化を調べると、脳の各部分の活性度は普通の硬さのガムより劣ることがわかりました。

小脳については硬いものをかんだときの方がより活性化が見られましたが、それ以外の感覚野・運動野・島・視床といった部分の活性度は低下しました。
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注)島皮質は痛みの体験や喜怒哀楽や不快感、恐怖などの基礎的な感情の体験に重要な役割を持つ部位なので、性格改善の時ヒーリングが必要な部位です。

歯ごたえのある、適度な硬さのものをしっかり噛むことが、脳を活性化させる上での重要なポイントになります。

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よく噛まないで食事をする習慣になっていると、脳内の神経伝達物質である、ドーパミンやセロトニンの分泌も悪くなってしまいます。

ドーパミンは目標をもち、意欲的に努力しているときに脳内にさかんに分泌される神経伝達物質で、心が快になっているときにも、脳内にはドーパミンがあふれています。

一方、セロトニンはドーパミン神経やノルアドレナリン神経が過剰に働きそうになったとき、それらを心をコントロールして、心を穏やかにする神経伝達物質です。

心も身体もいい状態に保つ働きをしているのがセロトニンという神経物質だと言えます。

やる気や意欲があふれているということは、脳が活性化しているということで、それらをかき立てるドーパミン、そして、調整力をもつセロトニンの分泌を高めることで脳は健全に働くことができます。

 

分泌を高めるにはリズミカルな運動が必要ですが、噛むことも立派なリズミカルな運動です。

やわらかなものを飲み込むような食事ではなく、歯ごたえのあるものをしっかり噛む食事(一口30回~60回ぐらい)を心がけるだけで脳は活性化します。

認知症は予防と早期発見、早期治療するのが原則です。

生活習慣、食事、運動、デュアルタスクトレーニング等すぐに始められる事はすぐに始めた方がいいです。

ヒーリングも認知機能を改善させる有効な手段です。

認知症の症状改善体験談